試験の採点

Diary

 やっと今日、ぼくの試験がありました。
 答案さえ手に入ればこっちのもんです。
 2時間目が終わるまで、じっと待ちました。
 10時半過ぎ、ついに3クラス分をゲットいたしました。
 といっても枚数にすれば60枚足らずです。
 全部クラスの半分なのでね。

 これも破格の待遇です。
 ご隠居さんには限りなく優しいのだ。
 ありがたいことじゃありませんか。
 途中、お昼ご飯を食べに出かけたものの、あとはひたすら赤いボールペンを持って採点いたしました…。
 全部に点数が入り、それをパソコンに打ち込んだ時には3時を過ぎてました。

 それでも終わればよいのだ。
 図書館へ行って能の本を何冊か借りました。
 それと別のところで借りた『前座失格』という本の続きを読みます…。
 
 小三治のところに入った青年が、その後破門されるまでを描いたものです。
 ちなみに柳家三三の前座名が小多けです。
 実はそれよりも前にもう一人、同じ名前の前座がいたという事実は知りませんでした。

 もちろん、小多けは小三治の前座名でもあります。
 だから出世名をもらった藤原青年は、よほど嬉しかったにちがいありません。
 しかしそれも長く名乗ることができませんでした。
 そのあたりの顛末はこの本を読んでもらえばよくわかります。
 でもあんまり読後感はよくない。

 やっぱり負の要素が強すぎるからでしょう。
 カラっとしてないのです。
 小三治の性格にどこか似たところがあるのかもしれません。
 破門されてからの人生も、よくないです。
 もう少し、いい生き方があったような気もしますけどね。
 彩流社もよくこの持ち込み原稿を本にしたもんだ。
 案外売れると思ったんでしょうかね。

 噺家たちの何人かはきっと読むでしょう。
 しかし表だって話題になることはないと思います。
 そういう世界なのです。
 興味のある方はトライなさいませ。

 明日も試験です。暑いそうな。
 何をして遊ぼうかな。

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