粗忽

Diary

 どうもこのところ、ぼくの粗忽度は俄然はねあがっております。
 小学校の頃の通信簿によく書かれていたのは、すぐお調子にのるというものです。
 あれはただのアホということだったのかな。
 それより、昨今はますますひどくなり、おっちょこちょいのレベルを遙かに超えるようになってきました。
 自分でも情けないね。
 あちこちでミスをしているのだ。

 成績の欄に数字を入れ忘れたりして、終業式当日にあのお~とすまなそうに指摘されたこともあります。
 もっともその日まで気がつかなかった方も、似たようなもんではありますけどね。
 さらには股引を後ろ前にはいてみたり…。
 靴下を左右間違えるとか。
 今日はノートパソコンの横で、お茶をこぼし、とんでもないことに…。
 
 慌ててティッシュを隙間にはさみ、その上から楊枝でしこしこと拭いてみたり…。
 もういいだろうと思ってそのティッシュの塊を捨てようとしてぎゅっと握った瞬間、いてててて。
 なんとその中にまだ楊枝が入っておりました。
 親指の先にしっかりくいこみそうになったのだ。
 なんとも、とほほ。

 気にいっていたマグカップの端が、なんの拍子か欠けちゃったりもしたな…。
 まさか金継ぎをするほどの名器ではありませんが、結構高かったのです。
 一生懸命、かけらを探してみたものの、どこにもない。
 まったくどうにかしておるのだ。

 最近は奥様も妙にイライラ。
 ぼくがいろんなものの名前を忘れるので、付き合いきれないとか。
 今日もなかなかタバスコという単語が出てきませんでした。
 ひどい時はスパゲッティも忘れちゃう。
 あっちのおそばなんて呟いてます。

 これは粗忽なんてもんじゃないな。
 つまり呆けだ。呆けそのものだ。
 ここへきて、急におかしくなってきました。
 生徒の名前もアヤシイし…。
 どうしたらいいんでしょうね。

 今日も先代馬生の本を読んでたら、とにかく高座でもちょいちょい間違えてたそうな。
 金坊だったり、亀吉だったり…。
 同じ噺の中でも、登場人物がどんどんかわったとか。
 まあいいっか。
 人間、長く生きてりゃ、呆けてもくるよ。
 こりゃ粗忽なんて単純なもんじゃなさそうだなあ。

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