文化祭初日

Diary

 とうとうその日がやってきました。
 なんとか早く終わってほしいというのが本音だね。
 とにかく着物を持って学校へ赴きました。
 なんだかやたらと重いなあ。
 ぼくは一日1回だけど、生徒は大変です。
 2回もやらなくちゃいけないのだ。

 時間になりました。
 部屋を開けて、CDを流して、お客様を教室に呼び込みます。
 1年の女子からさっそく開始。
 「平林」、順調です。
 なにしろ、生徒を応援してやろうというお客様の気分がよく伝わってきます。
 だんだん調子がのってきだそ。

 次は「寿限無」、さらに「鷺取り」。
 落語というのは、実にバラエティに富んでおります。
 ぼくも「鯛」を。
 校長先生もいらしてくださいました。
 どうも妙に力がはいりますね。

 午後も同様に。
 今度は「平林」「たらちね」「味噌豆」「つる」。
 なんとかうまくいきました。
 生徒は顔がほてって楽しそう。
 お客様に拍手をいただいて、ますますやる気になったみたいです。

 午前中とは違うとか、腹に入っている噺は楽だとか、いろんな感想を言ってます。
 つまりそういうことです。
 刻一刻と噺は生きてますからね。
 だから怖い。
 さっきと同じようにやっても、受けないときは受けないのだ。

 まあ、とにかくまた明日です。
 明日は雨の予報。
 どうなるのかな。
 なるようになるんではありますけどね…。

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