井戸の茶碗

Diary

 今日はある会合のアトラクションにお呼ばれしてきました。
 以前勤めていた学校のPTA・OB会の総会があったのです。
 いろいろと難しい話の後、くたびれた脳みそをリラックスさせてちょうだいというのがご要望のようでした。
 3年前にも実はこの会で高座をつとめたことがあります。
 あの時はとあるお蕎麦屋さんの2階でした。

 今日はビルの10階にある和室です。
 ものすごい茶室が控え室にあてられ、驚きました。
 懐かしい皆さんのお顔を見ながらではどうもやりにくいですね。
 しかし昨今はあがるということもなくなりました。
 何という図々しさ。
 まったく、自分でもあきれます。

 お題はいろいろと考えた末、「井戸の茶碗」にしました。
 登場人物のすべてが善人というある意味、不思議な噺です。
 しかし聞いた後の気分はすこぶるいい。
 まあ、そんなところが選んだ理由かも…。

 おかげさまで、喜んでいただけたようで…。
 その後、用意してあった昼食を頂戴しながら、みなさんの近況報告を聞かせてもらいました。
 ぼくがお世話になっていた頃の校長先生、教頭先生、それに同じ学年団のお二人もみえました。
 とっても懐かしかったです。
 現在の校長先生からも学校の様子を話していただき、楽しい時間でした。
 
 いいですね。
 人間は元々、誰かと仲間になりたいという脳みその構造をもっているそうです。
 まさに今日の会はそれにつきるかな。
 人の縁はまことに味わいに満ちております。
 躓く石も縁のはしくれ。
 同じ時間を共有したかつての同志たちを大切にしなくてはいけません。
 それにしても暑い一日だったなあ。

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