上野へ

Diary

 朝からいいお天気でした。
 というより真夏の気分。
 お布団を干してから、さてどっか行こうと決めました。
 どこがいいのかな。
 久しぶりに上野の美術館はどうかしらん。
 ここのところ博物館の方ばかり。
 たまには絵をみたい気分でした。

 電車に乗ってとことこと。
 その間はずっと柳家小満んさんの本を。
 先代の桂文楽を心の底から敬愛していたことがよくわかります。
 あれだけ尊敬されれば、師匠も満足だろうな。
 ご存知『べけんや』です。
 何度目だろう。
 私だけをみてればいいんですよ、という師匠の言葉。
 とっても重いです。

 さて西洋美術館は何年ぶりでしょう。
 随分と絵の並び方も変わりました。
 やっぱり印象派の絵は光が柔らかいですね。
 モネだけで、完全に一部屋使えるんだから、すごい。
 コレクションの主、松方さんが画家本人と親交を結んでいたからこそです。
 そうでなければ、とてもこれだけは揃えられない。
 今度ジヴェルニーのモネの家にも行ってみたいです。
 今も睡蓮の池がそのままに残してあるそうな。

 コローのナポリの浜の思い出もよかったな。
 彼は数回しかナポリに行ってないとか。
 イタリアは強烈な光の国ですから。
 でもこの絵の空の色は彼の心の中だ。
 
 いい絵がたくさんあります。
 かつてはクールベの写実的な絵がよかったけど、今はちょっと違う。
 それにしても絵を描ける人はうらやましいです。
 世界がああいう造形に見えるんですね。
 ピカソのキュビスムも同様だ。

 写真を撮ってもいいなんて知りませんでした。
 また近いうちに訪れようと思います。
 レストランから見える庭の木々がすばらしかった。
 光を浴びて、とっても美しかったです。

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