今日は授業がなかったので、午後からお休みをいただき、新宿まで行ってきました。
なんとなく寄席へ行くというだけで、ウキウキいたしますね。
9月中席のお目当ては、誰というわけじゃございません。
ただ浮かれていたいだけなのです。
15分という限られた時間ですから、そんなに長い噺ができるわけじゃないしね。
今日も子ほめ、猫と電車、犬の目、狸札、看板のピン、二十四孝、初天神、親子酒、無精床、反対俥、黄金の大黒、長短、つる、からぬけと続きました。
長かったのは初音家左橋師の唐茄子屋政談。これは30分を超えましたね。
その間に漫才あり、俗曲あり、大神楽あり。退屈しないようにいろいろと考えてくれてます。
最初は一番前の席に陣取りましたが、後半は桟敷席へ。
靴を脱いであがるというのも新鮮です。
目の高さが高座と同じなので、少しもくたびれません。
若い女性の姿もチラホラ。
桟敷席からみると、末廣亭の建物の構造がよくわかります。
先代は偉かった。
全部借金なしで建てたから、今もあるのです。
ありがたいことだ。
夜遅く外に出ると、立ち飲み屋にはサラリーマンの姿が…。
みんないろんな話をしてるんだろうな。
ぼくも昔、有楽町のガード下でああだこうだとやりました。
ああいうなんとなく雑多な感じが落ち着くんでしょうね。
あんまりクリーンな空間じゃ、愚痴も言えないのかも。
人間というものは実に複雑な構造になっておりますなあ…。