柳家花緑独演会

Diary

 今日は午後から花緑師匠の独演会に行ってきました。
 昨年も、その前の年もいきました。もうかれこれ4年は通ってるかな。
 そんなに遠くない場所でやってくれるというのはありがたいことです。
 いつもより、ちょっと早く着いたので少しぼんやり。

 吉本隆明の『夏目漱石を読む』を持っていってよかった。
 この本好きです。
 何度も読んでます。
 講演をそのまま本にしたものなので、大変に読みやすいのです。
 それでいて、全体を網羅してる。
 そのあたりが隆明さんの偉いとこかな。

 さて前座さんに続いて師匠が高座へ。
 まくらにいろんな話がでました。
 五代目小さんが二二六事件で招集された時のこと。
 これはつい先日、NHKで放送されました。
 ぼくも見ていましたので、実感をもって聞けました。
 その時やった「子ほめ」が生涯で一番受けなかったそうですけどね。

 噺は「試し酒」。
 お酒を飲む仕草が実にていねいでした。
 二席目は「紺屋の高尾」。
 これはちょっと面白く脚色しなおし、戯画化したもの。
 傾城に誠なしとは誰が言うたというおなじみの台詞で終わりました。

 最近は落語を聞いていると緊張します。
 どういう構成で、どこへ持って行こうとしているのか。
 そんなことばかり考えちゃいます。プロとアマチュアの差もね。
 つらいです。
 昔の方がよかったなあ。
 明日から、またお仕事です。とほほ。

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