がやってまいりました。いよいよだね。受験生のみなさん、ごくろうさまです。毎年のことながら、本当に試験というものはいやなもんだと思いますよ。ぼくも随分と受験してきたけど、できればない方がいいな。そういうわけにもいかないことは重々承知はしておりますけれども、そこをなんとかという心境だね。
今日は1コマだけ授業をいたしました。教室から富士山がくっきりとよく見えました。その後はお掃除をしたりして、明日の受験会場づくりです。それが終わったら、生徒諸君は解放だ。うらやましい。
考えてみれば随分と長い間、入試に携わってきたもんです。感慨がありますよ。発表の準備をしたり、採点をしたり、内申書の確認をしたり。ほんとによくやってまいりました。もうそういうこととは縁を切りたいね。のんびりとさせていただきます。なんたってご隠居さまなんですから。
明日はお出かけはいたしますが、面接はもうやりません。それより少し落語のお稽古をしたいです。喉の調子もいくらかよくなってまいりましたが、まだ本当じゃないのだ。いつになったら本当になるのかといえば、そんなことはよくわかりません。
これを仕事にしていたら、たえず耳鼻科に通い続けなくちゃならんね。前に古今亭志ん輔さんの日記を読んだことがあります。とにかくよく喉のお医者さんに通っているのだ。商売道具だからね。歌手のみなさんもきっとそうでしょう。声がでなくなったらアウトだもんな。
教師はといえば、声が出なくなったらプリントか作文ね。こういう奥の手があったのですよ。やっぱりこっちの方が楽だな。結論…。