風が柔らかいです。
ふんわりしてます。幸せです。
それになんとなくいい香りがいたします。
心なしか、沈丁花の花がふっくらしてます。桜のつぼみも少しだけ大きくなりました。
東京は3月27日に開花するんだそうです。
とすると、もう入学式の頃は散り始めてるかもしれません。
ほんとに気ぜわしい花です。桜というのは。だから好きです。困ったもんだ。
今年はできたら吉野まで足を伸ばしたいと思ってます。
できたらの話ですけどね。
だいたい、あのあたりは開花が遅いのです。だからどうなるのやら。
いつも平安神宮のしだれ桜を見られません。
あの『細雪』に出てきたあれです。なんのことかわかるかなあ。
一昨年はちょっと早くて、哲学の道を歩いたのに、無念の涙を流しました。
ほんとにいい時は短いのです。
人生に似てますかね。だからまた桜がいとおしいのだよ。
散華なんて恰好のいい言葉をださなくても、ただ美しいのです。それでいい。十分だ。
さて今日もそういうわけで、ほんやりと過ごしました。
明日で試験も終わりです。
生徒がまた押しかけてくるのかなあ。
今日は雲助の『名人長二』を聞きました。
ああいうのもやってみたいです。
困ったもんだ。