知り合いの方に招待券をいただきましたので、奥様と行ってきました。
テレビでは時々見ますけど、どうも女性が男性の役をするのに馴れないもので、つい敬して遠ざけるということになってました。
それとあの顔ね。あれがなんともいえないのだ。
だれがだれだか、よくわかんないのです。
昔、そういえば生徒が一人宝塚の学校に入りました。
今とつぜん思い出したよ。
今日の演目はアンドレとオスカルでおなじみ、「ベルサイユのばら」です。
歌舞伎十八番でいえば、「勧進帳」といったところでしょうか。
しかしつくりはかなり違いまして、くたびれたね。
たしか榛名さんの頃にテレビで見たことがあります。
しかしあの主題歌「愛あればこそ」は耳に残るね。つい歌ってしまうのだ。
とはいえ、四季なんかでディズニーを見馴れている人や、ジャズっぽいシカゴみたいなミュージカルを見ている人には、あの音楽じゃちょっとつらいんじゃないのかなあ。
まあ、宝塚はああいうもんだと言われれば、それまでですけどね。
随分以前の作品だからな。
他の演目は全然曲が違うのかもしれません。だから単純には言えないけど…。
これはあくまでも今回の芝居についてのお話です。あしからず…。
しかしダンスはきれいでした。気持ちがいいね。最後のフィナーレもなかなか美しい。
あの世界はちょっと男が立ち入れないのかも。
そういえば、前任校にいた生徒で、かなり好きなのがいましたね。
いろんな本を持ってきては説明してくれました。
ぼんやり聞いていたので、頭にあんまり入らなかったけど、好きだってことだけはよくわかりました。
宝塚はそういうファンに支えられているのです。
ぼくはやっぱり歌舞伎の方がいいね。
あっちは男が女をやるんですけど、なんとなく自然な感じがします。
女性が男の太い声を出そうとすると、苦しいな。
それより歌右衛門さんの台詞の方が身にしみます。
しかしナマで見たのはいい経験になりました。
まだ頭の中で、ああ、ベルサイユに…なんて音楽が鳴ってます。