読書は楽し

Diary

 昔はそんなに本というものを読まなかった気がします。
 いつ頃からかな、活字中毒になったのは…。
 大学へ行った頃からか。
 もし読書の楽しみを手にしていなかったら、随分と真面目な青年のままでいられたろうと思います。
 つまり、妙なものに凝り出したあげく、使い物にならなくなった。偏屈になったのかな。わかりやすくいえば、ひねくれました。
 
 本を読まなかったら、へんな話ですけど、今頃はかなり偉くなっていたかもしれません。今はその反動かな。
 かつてアメリカへ行った連中は、みんな管理職になりました。ならなかったのは数人です。
 なんぼのもんじゃいと思っちゃったのです。いかんね。まさにひねくれて、やさぐれたね。

 そんなことより好きなことに邁進し始めた。というか若者と一緒にいるのが楽しかったのかも。
 若い連中は時に失敬ではあるものの、一途です。総体に真面目だ。一緒にいると楽しいよ。
 へんなおっさんばかりの会議なんてうんざりね。
 そういうわけで、本日も読書にふけりました。

 最近は人生論みたいな本が随分出てますね。
 みんなわかんなくなっちゃったのね。
 あの震災以後、ほんとにわかんなくなっちゃった。
 仙台の荒浜に行った時もそうでした。すごい。なんにもない。土台だけ。
 防風林の松もぽつりぽつり。あらかたやられちゃった。

 それでいて街中はなんにもかわりなし。
 ビルはちゃんとあります。
 一年半経って、震災格差が歴然です。
 あれじゃあ、家を流された人は何にすがっていいのかわかんないでしょ。
 そんなことも考えました。

 姜尚中の『続・悩む力』で解決がつくのかなあ。よくわからん。

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